04-17 『良い人から学び、悪い人で省みる』
現代語訳
お師匠様が言われました。「賢い人を見たら、見習って同じようにあろうと思いましょう。愚かな人を見たら、自分はどうかと反省しましょう。」
現代への応用(☑表示)
現代では、人と比較したり評価したりする機会が多く、優れた人を見てはうらやみ、問題のある人を見ては批判してしまいがちではないでしょうか。しかしそのような見方にとどまっている限り、他人の存在は自分の成長にはつながらないと考えられます。孔子は、どのような相手からでも学ぶ姿勢を持つことを説いています。優れた人に出会ったときは、その長所を自分に取り入れる機会とし、反対に問題のある行動を目にしたときは、それを他人事として切り捨てるのではなく、自分の中にも同じ傾向がないかを見つめ直すきっかけとします。このように他人の姿を鏡として活用することで、日常のあらゆる場面が自己成長の機会へと変わっていくと考えられます。重要なのは、外に向けて評価を下すことではなく、それを自分の内面に引き寄せて考える姿勢ではないでしょうか。この章は、人との関わりの中で自分を高めていくための基本的な態度を示しています。現代においても、他人を単なる比較対象とするのではなく、自分を磨くための手がかりとして捉えることが、着実な成長につながると言えるでしょう。
原文・書き下し文(☑表示)
| 子曰。 | 子曰く。 |
| 見賢思齊焉。 | 賢を見ては斉しきを思う。 |
| 見不賢而内自省也。 | 不賢を見ては内に自ら省みるなり。 |
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