04-19 『父母に心配をかけない』
現代語訳
お師匠様が言われました。「父母が存命中には、むやみに遠くへ出かけないようにすることです。出かける場合には必ず行き先を告げることです。」
現代への応用(☑表示)
現代では、進学や就職、転勤などによって、家族と離れて生活することが一般的になっています。そのため、この章の教えは単純に「遠くへ行かないこと」として受け取るよりも、「大切な人に不安を与えない関わり方」として捉えることが重要だと考えられます。孔子はここで、親の立場に立ったときに生じる不安や心配に配慮する姿勢を説いています。どこで何をしているのかが分からない状態は、相手にとって大きな不安となります。だからこそ、自分の行動や所在をきちんと伝えておくことが、信頼関係を保つ上で大切になると考えられます。これは親子関係に限らず、現代のあらゆる人間関係にも当てはまります。連絡を怠ったり、状況を共有しなかったりすることで、相手に余計な心配や不信感を抱かせてしまうことがあります。反対に、適切に情報を伝え、安心できる状態を保つことが、良好な関係の基盤となるでしょう。この章は、行動そのものを制限することを目的としているのではなく、相手の立場に立って考える姿勢の重要性を示しています。現代においても、自分の自由と同時に、周囲への配慮を忘れないことが、信頼を築く上で欠かせない要素であると言えるのではないでしょうか。
原文・書き下し文(☑表示)
| 子曰。 | 子曰く。 |
| 父母在、 | 父母在せば、 |
| 不遠遊。 | 遠く遊ばず。 |
| 遊必有方。 | 遊ぶには必ず方有り。 |
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