儒学のすすめ
論語 現代語訳大全

04-23 『控えめであれば過ちは少ない』

現代語訳

お師匠様が言われました。「控えめにしていれば、過ちを犯すことは少ないものです。」

現代への応用(☑表示)

現代では、積極性やスピードが重視されるあまり、判断や行動が過度に先走ってしまうことがあります。成果を急ぐあまりに確認を怠ったり、勢いで発言してしまったりすることで、後から問題が生じる場面も多いのではないでしょうか。

孔子はここで、自分を適度に抑えることが結果として大きな過ちを防ぐと説いています。慎重に考え、行き過ぎないように自制することで、無用な失敗や衝突を避けることができると示しています。

これは消極的になることを勧めているのではなく、必要な場面では行動しつつも、その過程で自分を見失わない姿勢を意味していると考えられます。勢いだけに任せず、一度立ち止まって考える余裕があるかどうかが、その後の結果を大きく左右するものではないでしょうか。

この章は、行動の量や速さだけでなく、その質を整えるための内面的なコントロールの重要性を示しています。現代においても、自分を律する力を持つことが、安定した判断と信頼につながると考えられます。

原文・書き下し文(☑表示)

子曰。いわく。
以約失之者鮮矣。やくもっこれうしなものすくなし。
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