儒学のすすめ
論語 現代語訳大全

11-16 『過ぎたるはなお及ばざるがごとし(過不足のどちらも正しくないという中庸思想)』

現代語訳

子貢しこうが問われました。「(子張しちょう:)師しと(子夏しか:)商しょうは、どちらが賢明でしょうか?」

お師匠様が言われました。「(子張しちょう:)師しは過ぎていますが、(子夏しか:)商しょうは及びません。」

子貢しこうが言われました。「それでは、つまり(子張しちょう:)師しが優れているのですか?」

お師匠様が言われました。「過ぎたるはなお及ばざるがごとし。」
登場人物
  • 子貢しこう … 孔子こうしの弟子。孔門十哲こうもんじってつの一人。名は賜し。
  • 子張しちょう … 孔子こうしの弟子。名は師し。張ちょうとも呼ばれる。
  • 子夏しか … 孔子こうしの弟子。孔門十哲こうもんじってつの一人。名は商しょう。
  • お師匠様 … 孔子こうし本人。名は丘きゅう、字は仲尼ちゅうじ。

注記・解説

有名な語句「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」は、「過不足のどちらも正しくないという」という意味の格言です。

原文・書き下し文(☑表示)

子貢問。子貢しこう問とう。
師與商也孰賢。師しと商しょうは孰いずれか賢けんなる。
 
子曰。子し曰いわく。
師也過、師しや過すぎたり、
商也不及。商しょうや及およばず。
 
曰。曰いわく。
然則師愈與。然しからば則すなわち師し愈まされるか。
 
子曰。子し曰いわく。
過猶不及。過すぎたるは猶なお及およばざるがごとし。
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