儒学のすすめ
論語 現代語訳大全

04-25 『徳ある者には人が集まる』

現代語訳

お師匠様が言われました。「道徳のある人は孤独ではありません。必ず親しい仲間ができます。」

現代への応用(☑表示)

現代では、人脈づくりやコミュニケーション技術が重視され、人とのつながりを意図的に広げようとする場面が多く見られます。しかし、表面的な関係をいくら増やしても、信頼に基づくつながりは簡単には生まれないものでっはないでしょうか。

孔子はここで、人との関係は外から作りにいくものではなく、その人の徳に応じて自然と生まれるものだと説いています。

誠実さや思いやりを持って日々を過ごしていれば、それに共感する人が次第に集まり、無理に求めなくとも関係が形づくられていくものではないでしょうか。逆に、関係だけを求めて自分の在り方が伴っていなければ、つながりは長続きせず、表面的なものにとどまってしまうものでないでしょうか。重要なのは、どれだけ多くの人と関わるかではなく、どのような在り方で人と向き合っているかという点だと考えられます。

この章は、人とのつながりの本質が外的な働きかけではなく、内面的な徳にあることを示しています。現代においても、まず自分自身の在り方を整えることが、結果として信頼できる人間関係を生み出すと言えるでしょう。

原文・書き下し文(☑表示)

子曰。いわく。
徳不孤、とくならず、
必有鄰。かならとなりり。
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