儒学のすすめ
論語 現代語訳大全

06-03 『顔回は理想的な学問人格の象徴』

現代語訳

哀公あいこうが問われました。「お弟子様の中で、どなたが学問を好む方といえますか?」

孔子こうしが応じて言われました。「顔回がんかいという方が、学問を好まれました。顔回がんかいは、怒りを引きずらず、過ちを繰り返えしませんでした。残念なことに、不幸にも短命で他界されてしまいまして、今は亡くなられてしまいました。それ以来、真に学問を好む者は、まだ見たことがありません。」
登場人物
  • 哀公あいこう … 魯ろの25代王。
  • 孔子こうし … 孔子こうし本人。名は丘きゅう、字は仲尼ちゅうじ。
  • 顔回がんかい … 孔子こうしの弟子。孔門十哲こうもんじってつの一人。名は回かい、字は子淵しえん・顏淵がんえん。

原文・書き下し文(☑表示)

哀公問。哀公あいこう問とう。
弟子孰爲好學。弟子ていし、孰たれか学がくを好このむと為なす。
 
孔子對曰。孔子こうし対こたえて曰いわく。
有顔回者好學。顔回がんかいなる者もの有ありて、学がくを好このみたり。
不遷怒、怒いかりを遷うつさず、
不貳過。過あやまちを弐ふたつせず。
…
不幸短命死矣、不幸ふこう短命たんめいにして死しせりて、
今也則亡、今いまや則すなわち亡なく、
未聞好學者也。未いまだ学がくを好このむ者ものを聞きかざるなり。
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