儒学のすすめ
論語 現代語訳大全

14-20 『君主が無道でも有能な臣がいれば国は持ちこたえる』

現代語訳

お師匠様が衛えいの国の君主、霊公れいこうの無道さを話されました。

季康子きこうしが言われました。「そもそも、衛えいの国の君主がそのような有様ですのに、どうして衛えいの国は滅亡しないのですか?」

孔子が言われました。「仲叔圉ちゅうしゅくぎょが外交の来賓について治め、祝鮀しゅくだが宗廟をつかさどり、王孫賈おうそんかが軍事を治めています。(このように、衛えいの国では、正しい人々が臣となって治めています。)そもそも、このような様子ですから、どうして滅亡しましょうか。」
登場人物
  • お師匠様 … 孔子こうし本人。名は丘きゅう、字は仲尼ちゅうじ。
  • 衛えいの霊公れいこう … 衛えいの29代王。
  • 季康子きこうし … 魯ろの三桓氏さんかんし、季孫氏きそんしの一人。魯ろの宰相。
  • 仲叔圉ちゅうしゅくぎょ … 衛えいの大夫。
  • 祝鮀しゅくだ … 衛えいの臣。能弁であった。
  • 衛えいの王孫賈おうそんか … 衛えいの臣。

原文・書き下し文(☑表示)

子言衛霊公之無道也。子し、衛えいの霊公れいこうの無道むどうを言いう。
 
康子曰。康子こうし曰いわく。
夫如是、夫それ是かくの如ごとくんば、
奚而不喪。奚なんぞ而しかして喪ほろびざる。
 
孔子曰。孔子こうし曰いわく。
仲叔圉治賓客、仲叔圉ちゅうしゅくぎょは賓客ひんかくを治おさめ、
祝鮀治宗廟、祝鮀しゅくだは宗廟そうびょうを治おさめ、
王孫賈治軍旅。王孫賈おうそんかは軍旅ぐんりょを治おさむ。
夫如是、夫それ是かくの如ごとくんば、
奚其喪。奚なんぞ其それ喪ほろびん。
広告

【次へ】 14-21 『軽々しく語れば実行は伴わない』

【前へ】 14-19 『善い人材を引き上げる徳』

憲問けんもん第十四の章一覧を見る